正式名称をオスグッド・シュラッター病といいます。小学高学年から高校生の子供が、サッカーや野球、陸上などのスポーツをしているうちに膝の前面に痛みや骨の隆起を訴える病気です。症状は、スポーツ時の膝前方部分の痛みや腫れで、ひどい時には通常の歩行時にも痛みを訴えることがあります。

 

成長期に発病することが多い為、成長痛などといわれますが正式名称ではありません。発病の原因ですが、骨の柔らかい成長期に膝を激しく使うために発生する炎症や剥離骨折です。膝を伸ばす筋肉である大腿四頭筋(太ももの筋肉)は、膝蓋骨(しつがいこつ)=お皿を経由して膝蓋腱で脛骨(けいこつ)の骨端軟骨に付着しています。

 

成長期は骨が伸びるのに対し、筋肉はゴムのように収縮する性質があります。この時期にランニングやジャンプなどの動作により大腿四頭筋が収縮すると、膝蓋腱をとおして脛骨に牽引力が繰り返しかかることにより骨端軟骨に隆起や剥離が起きます、これがオスグッド病です。

 

炎症などの軽症の場合は膝を冷やし安静にしていれば数日で痛みが取れることもありますが、隆起や剥離骨折の場合は数ヶ月から成長が止まるまでの数年かかることもあります。

 

もしオスグッド病になったら、軽度のストレッチが有効です。大腿四頭筋を伸ばすように膝を曲げるストレッチをすることで筋肉が柔らかくなり骨端軟骨にかかる負担が軽減されます。ただし痛くなるほど強く曲げず、気持ちがいいあたりでやめましょう。

 

オスグッド病を発病する子供が増えている要因として、正座をする機会が少なくなったことが挙げられます。武道(剣道や柔道など)をしている子供にオスグッド病が少ないのは、正座をすることにより大腿四頭筋が伸ばされ柔らかくなっているからだと思われます。

広島市中区八丁堀で治療、オスグッド・シュラッター病


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