◆偏頭痛

●原因

何らかの理由で脳の血管が急激に拡張して起きるのが「偏頭痛」です。脳の血管が拡張することで周囲の三叉(さんさ)神経を刺激し、刺激で発生する炎症物質がさらに血管を拡張して「偏頭痛」を発症します。
 
心身のストレスから解放されたときに急に血管が拡張することがあり、仕事のない週末などに「偏頭痛」が起こりやすくなります。そのほか、寝過ぎ、寝不足、女性ホルモンの変動、空腹、疲労、光や音の強い刺激なども、「偏頭痛」の誘因とされています。こめかみから目のあたりがズキンズキンと心臓の拍動に合わせるように痛みます。また頭痛以外に吐き気、嘔吐、下痢などの随伴症状があり、光、音、におい、気圧や温度の変化に対し敏感になることも特徴です。

 

●対処法

○冷やす
冷たいタオルなどを痛む部位に当てると、血管が収縮して痛みの軽減に役立ちます。頭痛の最中に体を動かすと痛みが増し、光や騒音でも痛みはさらに増してしまいます。電気は消して、カーテンを閉め、テレビは消して安静にすることが大切です。静かな暗い場所で横になりましょう。
 
コーヒー、紅茶、日本茶に含まれるカフェインは血管を収縮する作用があり、痛みの早期に飲むと痛みが軽減。ただ、連日の過剰摂取は逆に頭痛を誘発するので注意しましょう。市販の痛み止めや、病院で処方された薬がある場合はそれを服用するのが良いでしょう。しかし一度服用して効果がない場合は飲むのをやめましょう。

 

◆緊張型頭痛

●原因

緊張型頭痛は、頭の横の筋肉や、肩や首の筋肉が緊張することで起きます。筋肉の緊張で血流が悪くなった結果、筋肉内に老廃物がたまり、その周囲の神経が刺激されて起きる痛みです。
 
緊張型頭痛を引き起こす原因は、精神的・身体的ストレスであることが多く、パソコン操作などで長時間同じ姿勢をとり続けている人に起こりやすい病気で後頭部から首筋を中心に頭全体がギューッとしめつけられるように痛みます。筋肉の緊張ではなく、うつ病など心の病気が原因となる場合もあり偏頭痛を併せ持つ人もいます。はき気や嘔吐などといった頭痛以外の症状は現れず、日常生活への支障も偏頭痛ほどではありませんが、数時間で治まる場合や、頭痛が数ヶ月以上も続くなど、慢性化する場合もあります。

 

●対処法

○暖めます
マッサージ、蒸しタオル、半身浴などで温めて、首、肩の筋肉のこりを取り、血行をよくしましょう。頭痛が始まったら、心身にストレスを加えていることを中止し、例えばその場所から離れるなどして、早めに気分転換をしましょう。

 

日頃から心身のストレスを上手に解消することが大切です。仕事や勉強で長時間、机の前に座りっぱなしのことが多い人は、こまめに休憩をとって気分転換をはかり、ときどき背すじを伸ばすなどして、筋肉をほぐすように努めましょう。

薬を飲む前に、まず適度に体を動かして筋肉をほぐしたり、マッサージや入浴によって血行を促すようにしましょう。


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